がんを治せる時代が来る?
癌は怖いですか?
癌により亡くなる方は年間約37万人ほどで
癌と診断される方は約86万人いるそうです。
統計によると、男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多いが、70歳代以上ではやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加している。女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多いが、高齢になると消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加しています。
上のグラフは日本人がどのような原因で死亡しているかというデータになります。
癌(悪性新生物)による割合が最も多いとされています。そして、生涯のうちに約2人に1人が癌にかかると推計されています。
※年代別でも癌による可能性が高い。
今後は急速な高齢人口の増加に伴う高齢のがん患者の増加によりがん死亡者数は増加することが懸念される。
現在の癌の治療方法
・【手術療法】
・【化学 (薬物) 療法】
・【放射線療法】
がんの治療方法は基本的に3種類あります。
日本は、これまで手術が がんの治療の中心にありましたが、近年は化学療法や放射線療法が進歩し、がんの種類やステージ(病期)によっては手術と変わらないほどの効果が認められています。
【手術療法】
がんの病巣や周辺への転移の切除。
早期のがんでも、切除可能な状態であれば、手術療法が積極的に行われます。
【化学 (薬物) 療法】
主に、抗がん剤によってがん細胞死滅させたり、増殖を抑えたりする治療方法です。
【放射線療法】
がんの病巣部に放射線を照射して、がん細胞を死滅させる局所治療です。
膵がんや胆道がんのように未だ治療困難ながんが数多く存在しているのが現状です。
何故、がんになるのか…
私たちの体の中でガン細胞が絶えず生み出されていますが、通常は免疫細胞(活性化T細胞)により細胞死を誘導して排除されています。しかし、高齢や免疫不全になるなどでガン細胞の排除がうまくできずガンになるのです。
今後期待! 新しいガンの治療方法
【化学 (薬物) 療法】
2018年のノーベル医学生理学賞が京都大学特別教授である庶佑先生に授与されました。庶佑先生の研究業績はPD-1を発見したことです。がん患者にPD-1に対する抗体(ニボルマブ)を投与することで免疫の働きにブレーキがかからなくなりガン細胞を攻撃するのです。
問題点
1 コストが高い(高額な値段)
2 投与するまで効果の予測が難しい
3やめ時がわからない
4 副作用が大きい
5 併用薬がまだ不明
【放射線療法】
・がん光免疫療法
がん細胞に結合する抗体に、近赤外光線の光で化学反応を起こす物質(IR700)を付け、注射で体内に入れる。抗体は血流に乗ってがん細胞に付着するので、そこにランプや内視鏡で近赤外光線を当てると、物質が熱を発してがんの細胞膜を破壊する。正常細胞に害を与えず、がん細胞だけを死滅させる選択性が極めて高い。
問題点
1 血液がんに対する効果がない
2 副作用の大きい
そして現在、株式でも【がん免疫療法】への関心が高まり、注目されています。
今後には また新たな治療方法の発見など研究の進展が期待されますね。